社長のぼやきです

先週の新聞を見ていて、ＡＥＤをもっと速く使っていたら脳に重い障害をおこさなかったんではないだろうかということで、外部に事実関係の調査をという記事の話である。 埼玉県の高校で１年半前のできごとである。 教室でたおれた女子生徒には、肥大型心筋症という持病があり学校には伝えられているという。 そういった状況の中でＡＥＤを使ったのが、たおれてから１４分前後だったという。 いけないのが、保健室に運んでからの使用であったというから、おどろきである。 学校の言い分は、こおだ。 思春期の女子生徒をほかの生徒の前で上半身をさらけてＡＥＤを使うことに躊躇いがあったと言っているのである。 私から見れば、こういうのは危機管理が全くできていないとしか思えないです。 それに、学校が言っていることは、後付けの様にも見えてくるんですけど、私の方が意地の悪い見方なんでしょうか。 まず、学校の言い分から推測すれば、余裕があった様にも見えてくるんですよね。 普通、こういった緊迫した状況の中でそんなことを考える余裕がないでしょ。 女子生徒には心臓に持病がある訳なんですから、目の前の判断はＡＥＤを使うということしか考えられない。 もし、そこまでの心に余裕が在ったのであれば、ほかの生徒を教室から出せば、その場でＡＥＤが使えたではないですか。 また、新聞ではこうも言っている。 学校に重い課題を投げかけたと。 冗談でない。 これは、基本的な問題ですよ。 命である前に、恥ずかしさを優先したわけですね。 危機管理では逆です、命を優先するためなら、どんな手でも使うのが危機管理に対処するということなんですから。 学校というところは、時々後付けの様なというか、その様にも聞こえるものがある。 まあ、それだけあわてているということでもあるのでしょうけど、対処法に間違えがあったかも知れないと思えたならば、やはり、ここは素直に修正する勇気も必要なのではないか。 外部調査はしないと言っているから学校は思い込みと自己満足で危機管理を見直そうと考えているのなら、それは間違えている。 ここは、勇気を持って外部調査を受け、見直していただきたいものである。 ＡＥＤをもっと速く使っていたら低酸素虚血性脳症にならなかったか、どうかでなく、それ以前の意識の問題と行動が問われているんです。


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